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「このごろ更新が少ないね」とmoriちゃんに言われ、ぎくっとした昨日のこと。
さぁそろそろ何か書こうかなと思ったら、こんなことも、あんなことも、とふと浮かんできた話題の中から赤い葡萄のお話を。 話はぴあのちゃんが生まれた翌日までさかのぼります。 ぴあのちゃんを家のトイレで産んで、ぴあのちゃんが無事にこの世に生まれ出たところまではよかったのだけど、その後、わたしは病院に運ばれることになってしまいました。 胎盤がなかなか出てこなくて、それに伴う出血もひどく、ぴあのちゃんを仰向けになったわたしの胸の上に置いている限りはぴあのちゃんからもらう熱でなんとかなっていたのだけど、ぴあのちゃんをきれいにするためにどこかに連れていかれてから急に、わたしはあまりの寒さに体が信じれないくらいに大きく震えだしました。 わたし自身は意識はちゃんとしてたし、ただ疲れて眠たかっただけと思っていたけど、周りから見ると意識がどんどん遠のいていっているように見えたようで、こりゃヤバいと思ったようです。 後から聞いてみると、血圧もずいぶん下がってたようで、震えはそのせいだったらしく、そう思えば本当に危なかったのかもしれません。(でも、未だにわたしは大丈夫だったと信じてる。) 助産師さんたちが救急車を呼ぶ手配をしているのがわかったので、「あぁ、もうそんな、病院に行くほどのことじゃないのに。わたし眠いだけだよう。」と思ってそう告げると、「いいや、行った方がいいよ。」とピシャリと返され、それに従うしかなかったのでした。 そんなわけで、元気なぴあのちゃんを連れて、moriちゃんも伴って、みんなで病院で一晩過ごすことになってしまいました。 そして帰ってきた翌朝、喉が渇いて何か飲もうと冷蔵庫を開けたら、冷蔵庫の棚の2段目のところに、袋に入った赤黒い何かがあるのが見えました。 わたしはその時、「あぁ、助産師さんたちのうちの誰かが食べようと思って持って来た葡萄だろうな。持って帰るの忘れちゃったんだ。」と思ったのでした。 自宅での出産なので、とってものんびりした流れだったし、みんな必要な食べ物はそれぞれに持ってきたり、だったから。 そしてその日の午後になって、前日の出産でお世話になった助産師さんが様子を見に来てくれ、そしてその直後にまた別の助産師さんが忘れ物をしたと言ってやってきたのでした。 わたしは、「あぁ、葡萄だよね。」と言いそうになったけど、わたしが何か言うその前に「胎盤、持ってかえるのわすれちゃった!」と言って冷蔵庫を開けるのです。 そう、わたしが赤い葡萄だと思っていたものは、わたしの胎盤だったのでした。 よかった、「忘れていっちゃったんだし食べてもいいよね。」なんて思わなくって。 どうして胎盤なのか、のお話を少ししておきます。 助産師学的には、赤ちゃんのへその緒は、胎盤の中の血液がすべて赤ちゃんの体の中に入るのを待ってから切ることになっています。 そうすることで、赤ちゃんにとってとても有益なものを余すところなく赤ちゃんの体に取り込むことができ、赤ちゃんの健康な発育にとても役立つからです。 日本でも臍帯血バンクとかがちらほらと注目されるようになってきているのを思えば、納得の手法です。 そういうわけで、ぴあのちゃんは生まれてからしばらくは胎盤につながったままわたしの体の上で休んでいて、胎盤の中の血液がぴあのちゃんの体に流れ込むのを待ってからコードを切りました。 そして残った胎盤のことですが、わたしは前もって助産師さんのひとりに、それをピルにしてもらうようにお願いしていました。 東洋医学のアイデアでは、胎盤には母体に有効な栄養分がたくさん詰まっていて、ラクダ以外のほ乳類はみんな出産後に、母親は自分の胎盤を食べて滋養するのだそうです。 そこにアイデアを得たその助産師さんは、副業として、胎盤を蒸して、乾燥させて、それをパウダー状にしてピルに詰め、お母さんに持たせてあげるというサービスをしているのです。 わたしはそのアイデアにとても興味があったのでお願いしていて、そのための必要な胎盤だったのです。 さらに翌日、その助産師さんはできあがった胎盤ピルを持ってきてくれて、その日から2週間くらい、わたしは毎日2錠ずつそのピルを飲み続け、おかげで精神的にもずいぶんと安定した産後を送ることができたように思います。 将来のために少しとっておくと、閉経後の更年期障害の時にも症状を和らげてくれると聞いていたので、今もとってある魔法の薬です。 胎盤ピルと一緒に嬉しいプレゼントもありました。 前もって日本ではへその緒を大事にとっておくことや、へその緒にまつわる色んなお話をしていたので、それを覚えておいてくれた助産師さんは、ぴあのちゃんのへその緒を使ってリングを作ってくれました。(アメリカでは普通、特別な要望がない限りは捨てられちゃうそうです。) まさしく、ぴあのちゃんのファーストリング、大切な宝物です。 などなど、ひとつ前のポストを書いている時にふと思い出した赤い葡萄にまつわるお話はこれでおしまい。 生後何日目かのぴあのちゃん。わたしもまだベッドで休んでた頃だったけど、ベッドのまわりには常に2〜3個のカメラが置いてあって、撮りまくり。moriちゃんのカメラも合わせると、寝室に常にカメラが5〜6個置いてある以上な状態でした。(polaroid 180 & fuji fp100)
by turnips
| 2013-03-23 01:24
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