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大きくわけて2種類の「憧れのお菓子」というのが、わたしにはあります。
今日はそのひとつの話を。 憧れ、というくらいなので、今よりもまだ若かった時に、いつか大人になったら作りたい、食べたいと思っていたお菓子のお話です。 今日お話する一つ目の憧れのお菓子は、素朴で、だからこそその家々の味というのがあるような、そして育ってゆく子供が大きくなってからも覚えているような、そんなお菓子。 この手のお菓子というのは、素朴であればあるほど鼻の奥の方がいつまでもその匂いを覚えているもの。 素朴なんだけど、でも作るのには少しの手間とちょっとしたコツも必要、そういうのが憧れ感を募らせる要因でもあります。 マドレーヌなんてどう? moriちゃんは今でも小さい頃にお母さんが作ってくれたマドレーヌの味を覚えているようで、そこにある甘い思い出というのは、わたしが踏み入ることのできない特別なものだと思います。 だからなんとなく、マドレーヌって憧れのお菓子的存在。 そしてもうひとつ、わたしにとってそういう種類の憧れのお菓子があって、それはタルトタタン。 残念ながら、わたしの母はお料理が得意な人ではなかったので、家でそんなお菓子を作ってくれることなどありませんでした。 じゃぁどうしてわたしにとってタルトタタンが憧れであるかと言うと、幼なじみの女の子とある程度の年齢になって話をした時に、「明日ね、お客様が来るから何かお菓子をと思ってタルトタタンを作ったんだけど、今回はうまくいかなくて。」と言ったその発言からです。 その子とは小学生の時からとても仲良くしてて、でも彼女の引っ越しの都合でなかなか会うことができなくなって、それでもずっと交友は持っていて、そんな関係。 わたしがまだお菓子作りに無縁だったころに聞いた、そんな彼女の発言。 そして彼女は、「わたしね、お客様がくる時は必ずタルトタタンを作るんだ。いつでも家にあるような材料で、ちょこっと時間があれば作れるし、あまり失敗がないから。」とも言ってたな、確か。 そんなこという彼女が、わたしにはとっても大人に見えて、そしてとても女の人らしいというか、家庭的というか、家に漂う明るく温かい空気をに憧れを感じずにはいられなかったのでした。 そういうわけで、わたしにとって憧れのお菓子でありつづけたタルトタタン。 憧れのお菓子というのは、食べ物と記憶の甘い結びつきの中にあるお菓子なんだと思います。 りんごをたっぷりと使うお菓子であるタルトタタン。 わたし、これは結婚記念日のケーキにぴったりなんじゃない?!と思ったわけです。 ぴあのちゃんがまだおなかにいた時にしつこいくらいに食べたりんごのマフィン、そしてぴあのちゃんと一緒に行った初めてのりんご狩り、りんごが上から頭の上に落っこちてきて大声張り上げて泣いたぴあのちゃん、初めての離乳食がりんごだったり。 そして何よりぴあのちゃんもわたしもりんごが大好き。 ピアノちゃんが生まれて迎える初めての結婚記念日、今までとは違う感慨深さを覚える日にはこれしかない!!とひらめいちゃったんです。 そういうわけで、今年から結婚記念日はタルトタタンだよ!と言ってウキウキで作ったのでした。 しかし、そこには問題が。 作ったはいいけど、果たしてそれが成功なのか失敗なのかわからないという。。。。 何しろわたし、今までタルトタタンを食べたことがないんだもん! フランスではどこのレストランに行っても必ず置いてあると言われるタルトタタン、残念ながら日本とアメリカじゃ、どこにも見かけなかったよ。 そして、誰のおうちにお邪魔してもタルトタタンを出してもらったこともないし。 というわけで今日、お友達の家に数家族集まっての夕食会が催されるので、そこにタルトタタンを持っていってみんなに訊いてきます。 「タルトタタンってこんな感じですか?」って。 あぁぁ、ドキドキ! あのね、ここだけの話ですが、この一週間で3つのタルトタタンを焼きました。(笑) でも、いくら作ってもどれがいいのかわかんなくて途方に暮れるばかり。 成功なのか失敗なのかわからないようなものを持っていくのもかなり勇気がいりますが、まぁ、気の知れた仲の人たちばかりので大丈夫でしょう。^^ ではでは、楽しい週末を! 結婚記念日の夕食後。ドキドキのタルトタタン。しかし、長引く風邪のせいで詰まった鼻、味がいまいちよくわからない。moriちゃんは酸っぱいばっかり言うの、確かに酸っぱめのりんごで作ったよ。だってそうしなさいって書いてあったから。タルトタタン、一般的にはどんな食感で、どんな味がするものなの?(polaroid 680 & impossible px 600 first flash) *** レシピ *** タルトタタン (直径22センチくらいのケーキ) (材料)*計量はアメリカ式です。(1カップ=240ml、大さじ、小さじは同じ) ーパイクラストー (パート•ブリゼ) 無塩バター 大さじ6 全粒薄力粉 1カップ(約130g) 粉砂糖 大さじ2 海塩 小さじ1/2 ベーキングパウダー 小さじ1/4 氷水 大さじ4〜6 ーフィリングー りんご(できるだけ酸っぱくて身の固い種類のもの7〜8個) 皮と芯を取り除いた状態で1000〜1200g 砂糖 250〜300g(りんご100gにつきお砂糖25gの計算) バター 50〜60g(お砂糖量の1/5の計算) (準備) *バター(クラスト用)はサイコロ状に切ってよく冷やしておく。 *型(直径22センチくらいの丸型)にバターを薄く塗る。 (作り方) 1、パイクラストを作る。(できれば作る日の前日に)バターと氷水以外の材料(リストの全粒薄力粉〜ベーキングパウダー)をボウルに入れて混ぜる。よく冷えたバターを入れてフォークでつぶしながら粉になじませていく。あらから混ざったら(わりと大きなバターの粒が残っていてもよい)、まず氷水大さじ4を入れてフォークでかき混ぜる。手でつかんでひとつに固まるようならそのまま固めていく。バラバラのままなら大さじ1ずつ氷水を足す。厚さ2センチくらいの円形状に固めてラップに包んで冷蔵庫で寝かせる。(できれば一晩、最低でも2〜3時間) 2、フィリングを作る。りんごは皮と芯を取り除いて4等分に切る。フライパンを中火にかけバターを溶かし砂糖を加えてなじませる。そこにりんごを並べる。弱火〜中火で、りんご全体に火が行き渡り、透明感が出てキャラメル色になるまで煮る。途中、りんごの汁が多く出てあふれそうな場合はボウルにとりよけておいて、煮汁が少なくなってきてから戻す。また、キャラメル色にするのが目的だけど、焦げやすいので時々軽くゆすったり、火加減を調整しながら焦げ付かないように注意する。りんごの量にもよるが30〜50分が目安。煮上がったら型にりんごを隙間なく放射線状に並べる。オーブンを230度に温め始める。冷蔵庫で休ませていたパイクラストを取り出して室温で少し置く。 3、りんごが冷めてゆくのを待ちつつ、パイクラストの準備。冷蔵庫から取り出してすぐは固くて扱いにくいので、扱いやすい固さになってきたらめん棒で伸ばしていく。型よりも2センチ大きい直径になるようにのばして、きれに並べたりんごの上にかぶせる。外にはみ出す部分は、生地がだれないようにできるだけ手早くりんごと型との間に押し込んでいく。フォークで何カ所か表面に空気穴を作り、オーブンに入れて20〜30分、パイクラストがこんがりと焼き色が着くまで焼く。 4、オーブンから取り出して少し冷ます。冷めきらないうちにお皿をかぶせて型を逆さにしてお皿にうつす。温かすぎるとくずれやすいし、冷めすぎるとりんごが型にくっついたまま取り出しづらくなる。もし冷めすぎた場合は型の底を少し温めてから逆さにするといい。 (備考) *パイクラストに使う粉は、普通の薄力粉でも大丈夫です。その場合、ベーキングパウダーは省いてもいいと思います。 *ここで使ったパイクラストはほろほろとしたクッキー生地ですが、お好みで練りパイ生地(フイユタージュ•ラピッド)にしてもおいしいと思います。 *りんごを煮る時のお砂糖量は、りんごの酸っぱさによって調整してください。でもあまり少なすぎるとカラメルにならないので注意。 *わたしは、りんごを煮る時にオーブンに入れられる鋳鉄のフライパンを使って調理し、その型にりんごを入れたままパイクラストをかぶせてオーブンで焼きます。その場合、りんごを最初から放射線状に隙間なく、きっちりと並べなければなりません。 *食べる二日前にパイ生地を用意して冷蔵庫に寝かせる→食べる前日に全体を仕上げる→一日置いてから食べる、という流れがラクチンです。りんごも調理してから一晩おいたほうが、しっとり落ち着いた感じになります。 Whole Grain Baking/ King Arthur Flourの中からClassic Whole Wheat Puff Pastryのレシピ、The Williams-Sonoma Baking Book/ Chuck Williamsの中から Upside-Down Apple Tart のレシピ, お菓子作りのなぜ?がわかる本/相原一吉の中からタルト•タタンのレシピ を参考
by turnips
| 2013-02-16 14:35
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